「中学受験って意味あるの?」
「結局合格できなかったし…」
そんなふうに思う方もいるかもしれません。
でも私は、中学受験に挑戦したことに対して「本当に意味があった」と今でも強く思っています。
なぜなら、受験を通じて得たものがあまりにも大きかったからです。
「中学受験=意味がない」と言われてる理由と、私の実体験から「意味がある」と感じた3つの理由をお伝えします。
この記事の信頼性

中学受験意味がない?そう感じなかった体験談
私は“中学受験は意味があった”と心から感じています。
その理由は3つあります。
- 勉強する習慣と基礎力が身についた
- 子供自身が「考える力」を身につけた
- 親子で本気で向き合えた
我が子は志望校へ合格することはできませんでした。
しかし中学受験を通して、勉強する習慣や、小学生以上の基礎力を身に付けることができました。

中学受験をしたことで、身に付けた力はその後の学習の土台として大きく役立っているんです。
中学に上がってからは、勉強に困ることなく塾に通わなくても上位の成績をキープすることができています。
大好きな部活に集中して取り組むこともでき、子どもがとても生き生きとした中学校生活を送っています。
また、中学受験を通して、子どもとたくさん話をしました。
「どうしてその学校に行きたいのか」
「将来どんなことをしたいのか」
子どもの思いを聞きながら、一緒に考えた時間は、中学受験をしていなければ向き合うことのない時間だったと考えます。
合否ではなく、「挑戦したこと」が私自身にとってもかけがえのない経験です。
もちろん、中学受験にはお金も時間もかかります。プレッシャーやストレスもゼロではありません。
でも、あの時本気で一緒に頑張った経験が、今の子どもの「自信」に繋がっています。
「中学受験は意味がない」と言われる7つの理由

中学受験を考えているんですが、中学受験は意味ないってホントですか?
私は、中学受験に意味がないなんて感じたことは1度もありません。
しかし、中学受験をするにあたり、費用や子どもの勉強に縛られる時間などを不利に感じる方もいるようです。
その理由が大きく分けて7つ考えられます。
詰め込み勉強の悪影響が出る
中学受験は、限られた期間でたくさんの知識を覚える「暗記中心」の学習が必要だと言われがちです。
実際は、普段から遅くまで塾に通い、長期休みには講座で長時間勉強をすることも多くあります。

だから「詰め込み勉強だ!意味がない!」だから意味がないと考える方もいるかもしれません。
でも、中学受験は、詰め込み勉強だけでは乗り越えられません!
基本知識を覚えたうえで、「なぜそうなるのか」という思考力や応用力が必要になってきます。
子どもによっては、理解するスピードや読解力も本当にバラバラなんです。
実際、わが子は理解するのに時間かかるタイプでした。
でも、一つひとつしっかり理解していくうちに、応用問題もこなすようになっていきました。
理解して問題に対応できるようにするためには、たくさんの時間をかけて、考え方や解き方をていねいに学んでいく必要があります。
たんなる詰め込み学習とは違うのです。
子どもにストレスがかかる
中学受験は、小学校の学習内容を超えたことまで勉強します。
そのため、学校では習わない内容にも取り組まなといけないため、「子どもにとって、大きなストレスになるのでは?」という声もあります。

でも、ストレスに感じるか、感じないかは本当に子ども次第!
「この子にはちょっと厳しいかも…」と感じたら、無理に続けずに受験を見送るのも立派な選択です。
無理に学習を続けても、勉強そのものが嫌いになってしまうこともあります。
子どもの性格や学習捨ているによっては、ストレスに感じること…。
そうならないためにも、子どもの様子をしっかり観察しながら、学習環境や取り組み方調整していくことが大切です。
子どもがストレスを感じるか、感じないかは子ども次第です。
「うちの子は中学受験に向いている?」と気になる方はこちら↓
内部進学ができない可能性がある
中学受験をして進学する中学校のほとんどが、中高一貫校か中高大一貫校です。
「一度入学したら、そのまま高校・大学まで進学できる」と考える方も多いかもしれません。
しかし、どの学校でも100%内部進学ができるとは限らないのです。
学校によっては、内部進学のために進級テストや定期テストの成績で判断することもあります。

「せっかく頑張って中学受験しても、内部進学できない可能性があるなら、わざわざ中学受験をする意味がない」という声があるのも事実です。
だからこそ、志望校の情報は事前にしっかり確認することがとても大切。
その学校がどんな方針で生徒を育てようとしているのか、どのような学習スタイルなのかなどしっかり確認していきましょう。
親子でしっかり話し合って、納得したうえで志望校を選ぶことがおすすめです。
小学生から競争させるのは良くない
中学受験は倍率が高く、志望校に合格するためには「競争」に勝ち抜く必要があります。
また、塾でも定期的にテストを行われ、成績によってクラス分けされることもあります。
そんな環境に対して、「小学生のうちから競争させるのは成長によくないのでは?」という意見もあります。

競争=悪いこととは限りません。
お互いに認め合いながら、刺激を受けることで子どもは成長していきます。
苦手な教科も友達と一緒に頑張ることで、勉強への意欲が変わることもあるんです。
うちの子も、最初は塾のクラス分けで落ち込んだことがありました。
「なんで自分だけ下のクラスなんだろう…」と悔しがっていました。
でもそのあと、友達と一緒に頑張るうちに、少しずつ変化がでてきました。
「負けたくない」「次はできるようになりたいt」という気持ちが芽生え、勉強にも前向きに取り組むようになったんです。
小学生のうちに、こうした経験を積むことは、今後につながる大切な力だと感じます。
金銭的な負担が大きい
中学受験をする場合、ほとんどの子どもが塾に通います。
塾へ通い始めるタイミングは、小学4年生に進級するタイミングがベストだといわれています。
実際わが家でかかった6年生の時の塾代はこんな感じでした。
中学受験にかかった塾の月謝 | 33,000円(年間:396,000円) |
中学受験にかかった月謝以外の塾の費用 | 295,000円 |
合計 | 691,000円 |
これが4年生から3年間続くと、最低でも200万円以上かかることになります。
さらに、中学受験をで進学する学校はほとんどが私立なので、入学後も学費が必要になります。

金銭的な負担は大きいですよね…。
でも、もし子どもが「中学受験したい!」という気持ちがあるなら、最初から諦めるのはもったいないです。
国公立の中高一貫校を目指す選択肢や、塾に頼らず費用のかからない方法で勉強することもできるんです。
まずは、今の生活費や学費にどのくらいお金がかかるかを整理してみましょう。
どのくらいお金が必要になるのか明確にするためにも、FP相談してライフプランを立ててみることもおすすめです。
数字で見ると判断しやすくなります。
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中学入学後に勉強しなくなる
中学受験で目標が「合格すること」だけになってしまうと、入学後気が抜けて勉強しなくなるケースもあると言われています。
「合格」がゴールではなく、通過点です。
「なぜ中学受験するのか」「中学でどう成長したいのか」という目的をしっかり子どもと話し合いましょう。

実際に中学受験を経験した子は、学習習慣が身についています。
だから、入学後も自主的に勉強を続ける子がほとんどなんです。
中学受験で学んだ知識は、簡単に忘れることはありません。
何度も繰り返し学習したり、応用問題にも取り組んで勉強しているからです。
わが子も、中学に進級しても特に勉強に困ることなく、自然と勉強を続けられています。
それは、受験を通して「考える力」や「勉強にしかた」を身につけてきたからだと感じています。
「合格」だけがゴールではなく、その先にどんな中学生活を送りたいかを、親子でしっかり話し合っておくことが大切です。
習い事や好きなことをやめなければいけない
中学受験をするために、「子どもが好きな習いごとができない」と考える方もいます。
受験対策するためには、塾にも行かないといけないし、家庭での勉強時間の確保も必要になってきます。
でも、塾の選び方や勉強時間の確保の仕方によって、他の習い事を継続することも可能です。

わが子も、大好きなピアノ教室や部活動を続けながら、中学受験に取り組んできました。
ただ正直に言うと、受験勉強との両立は簡単ではありませんでした。
塾と部活のスケジュール管理、家庭での勉強時間の確保……かなり大変でした。
それでも、子ども自身が「ピアノもやりたい」「部活もがんばりたい」という気持ちを持っていました。
時間の使い方を見直しながら、最後まで両立することができました。
習い事をすべてやめる必要はありません。
子どもの「やりたい」という気持ちを大切にしながら、無理のないペースで受験勉強に取り組むことです。
意味がないと言われないための中学受験準備
意味がない中学受験と言われないためにもしっかり準備していきましょう。
目的を明確にする
中学受験を始める前に、まず大事なのは「目的を明確にすること」です。
- どこの中学を受験するのか
- どうしてその学校に行きたいのか
- その学校でどんな未来を叶えたいのか
子どもと一緒に、しっかり話し合っていきましょう。

目的がはっきりしていないと、受験勉強を始めても、途中でやる気が続かなくなることもあるんですよね。
わが子は将来の夢があり、夢の実現の近道のために、中高一貫校への進学を選びました。
でも、いつもモチベーションが高いわけではありません。
成績が思うように伸びなかったり、「遊びたい」という気持ちが強くなったりして、目的を見失いかけたこともありました。
その時は一緒に立ち止まり、何度も話し合いながら目的の再確認をしていきました。
だから、受験のスタート時点で「目的」をしっかり持っておくことがとても大切なんです。
中学受験はゴールではなく、夢や未来につながる通過点です。
中学受験で合格するためにも、目的を明確にしていきましょう。
適切な塾を選ぶ
中学受験対策の塾は、子どもと塾の相性が重要になってきます。
選ぶときに必ずチェックしたい項目は下記の3つです。
- 子どもの性格や勉強スタイルに合っているか
- 授業時間や時間帯が無理なく通えるか
- 自宅との距離、通いやすさ
中学受験に対応している塾は、小学校の授業とは違い、学力向上や受験に向けて学習します。

塾を選ぶ時は、まず無料体験を利用するのがおすすめです。
無料体験を通して、子どもと先生の相性はどうか、勉強方法は合っているかなどしっかり確認していきましょう。
わが子も、体験を通して先生との相性が良い塾を見つけることができました。
分からないことがあっても、気軽に質問できる雰囲気で、先生からのアドバイスもあり、前向きに学習に取り組むことができたんです。
逆に、子どもに合っていない塾を選んでしまうと、勉強が続かない、やる気が出ないといったことも考えられます。
そうならないためにも、焦らずじっくりと「この子に合う塾はどこか」を探していくことが大切です。
「塾選」では、リアルな口コミや豊富な情報があり、お子さまにぴったりの塾を見つけることができます。
迷ったら、まずは「塾選」で探してみましょう!
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学習環境を整備する
中学受験に向けて大切なのは、子どもが集中して勉強できる環境を整えることです。
「勉強しなさい」と言う前に、まずは学習環境を見直してみましょう。

学習スペースといっても、必ずしも個室である必要はありません。
我が家では、ほとんどがリビング学習です。
「静かな環境じゃないとダメ」と思いがちですが、生活音が少し聞こえるくらいの方が、逆に集中しやすいという子もいるんです。
うちの子も、普段はリビングで勉強していますが、「集中したい」ときは仕切りのあるスペースで切り替えて学習しています。
子どもによって、どんな環境が合っているかは本当にさまざま。
一緒に相談しながら、その子に合った環境を整えることが大切です。
「中学受験が意味がない」でよくある質問
中学受験をさせる理由ってそもそもなんなんでしょうか?なんのメリットがあるのか?
「そもそも中学受験ってなんのためにするの?」
「メリットはあるの?」
そう疑問に思う方も多いと思います。
私が中学受験を考えた理由は、子どもの将来の選択肢を広げてあげたいと考えましたからです。
また、わが子自身もある程度将来の夢が決まっていて、その夢に近づくために中学受験という道を選びました。

中学受験できる学校は、私立や国立の中高一貫校がほとんどで、独自のカリキュラムや手厚い指導が受けられるんです。
中高一貫校に入学すれば、高校受験にとらわれることなく6年間しっかりと大学受験に向けて学習することができます。
また、公立中学校は基本的に学区で進学先が決まります。
中学受験なら、
「この子にはどんな校風が合っているか」「どんな教育方針の学校がいいか」
といった視点から、家庭で子どもに合った学校を選ぶことができるのも大きな魅力です。
中学受験はもちろんメリット・デメリットあります。
でも、私はメリットの方がたくさんあると考えています。
だから、子どもにとって最適な環境を選ぶ手段として、中学受験はおすすめです。
中高一貫校の「高校入試を経験しない」はデメリットになることもありませんか?
中高一貫校では高校受験がないため、6年間を通して一貫した学びができるというメリットがあります。
しかしその反面、「高校入試を経験しないこと」によるデメリットもあるんです。
中高一貫校では、次の大きな目標が大学受験になるため、そこまでに6年という長い期間があります。
特に、公立中では受験に向けて大きく成績が伸びる中学3年生の時期に、中高一貫校では“中だるみ”してしまう子も…。
その結果、なかなか「受験スイッチ」が入らないまま過ごしてしまうケースもあるんです。
また、中高一貫校は授業の進度が早いことも多く、途中でついていけなくなることも…。

でも中高一貫校だからこそ、6年間かけてじっくりと自分の将来に向き合える時間があるんです。
大事なことは、子ども自身が目標を持ち続けること。
そしてその目標を見失わないように、親も一緒に子どものモチベーションを見守っていくことが大事です。
まとめ
中学受験には、費用やストレス、競争など、デメリットと感じる面も多くあります。
しかし、私はデメリットと感じた事はありません。
わが子は中学受験をして、志望校に進学することはできませんでした。
でも、中学受験に取り組んだ事は、決して無駄ではないと感じています。

中学受験に向けてしっかり勉強したおかげで、中学校へ進んだときに困らない学力を手に入れることができたんです。
また、中学3年まで塾に通うことなく、定期テストでは上位をキープすることもでき、大好きな部活に集中して取り組めました。
子どもの将来の選択肢を広げるための手段として、中学受験をすることは親子ともに貴重な経験になります。
大切なことは、なぜ受験をするのかという目的を明確にすることです。
そして、子どもの個性やペースに合った環境を整え、親子で一緒に取り組んでいくことです。
中学受験は、ゴールではなくスタート。
将来の夢や可能性を叶えるための、ひとつの「通過点」として前向きに考えていきましょう。
そのためにも、まずは子どもに合った塾を見つけましょう。
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